だらん、と机に突っ伏した藤代に真田が片眉を上げた。藤代、と低い声で名前を呼ぶも悲痛な声で返される。お願い、ちょっと休憩。
「…お前、さっきもそれ言ってただろ」
「だって疲れたんだもん」
「だもんてお前…」
テスト勉強を見てくれと泣きついてきたから、こうして部屋に招き入れたのに。
十五分置きに休憩していてはいつまで経っても終わらない。
「今回赤点取ったらやばいんじゃねえの?」
「そうなんだけど…」
ちらり、と真田を盗み見る。集中できない原因は勉強疲れ以外にもあるのだけれど。
(Vネックはやばいよ真田)
なにもやばくないのにやばく見えてしまう脳の方がやばいのか。
真田のちらりと見える鎖骨とその肌の白さにどうしようもなく煽られている。
「…藤代?」
どうした?なんて覗き込まないでくれ。見えそうで見えないチラリズムが逆にそそられてしまうから。
「…真田も、悪いよな」
「は?」
なにが、と言われる前に口づけた。
見開かれる目。
「ふう…っ…、ちょ…ッ」
顔を真っ赤にさせて、瞳を潤ませて。
お手上げだとひとり笑って押し倒した。
テスト勉強会
(真田、ごめん我慢できない)
(おま、ふざけんな…!)
title→
joy
(101223)